恐ろしくも美しい“火山雷”
突然ですが、“火山雷”(かざんらい)という言葉を聞いたことはありますか?英語ではDirty Thumderstormなどとなります。簡単に言えば、火山が噴火した勢いで発生する雷です。
この雷はかなりレアな自然現象だと言われ、滅多に目にする事は出来ません!
そこで今回は、普通に生きていれば一度も見る事はないであろう“火山雷”の恐ろしくも美しい姿を見てみましょう!
まるでCGでつくったSF映画か何かのワンシーンのようですが、実際に地球上で発生したものです!
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Source: Dirty Thunderstorm – Wikipedia
1(世界で目撃された火山雷)
(image: Pinterest)
噴射したマグマの中で稲妻が発生しています。危険の極みですが、どこか美しい!
2(世界で目撃された火山雷)
(image: Wall Save)
火山の噴火によってモクモクと上がる黒煙から火山雷が発生している様子です。
3(世界で目撃された火山雷)
(image: Mac Rumors.com)
あたり一面を覆う黒煙と火山雷のつくり出す景観は、まさに“世界の終わり”といったところです!
4(世界で目撃された火山雷)
(image: Mail Online)
噴煙の黒をかき消すほどの勢いで炸裂する火山雷の様子です。恐ろしい光景であるにも関わらず、見入って感動してしまうから不思議ですね!
5(世界で目撃された火山雷)
(image: Mail Online)
そろそろ、火山雷が発生する仕組みにも触れてみましょう。
世界的に有名な科学誌『Science(サイエンス)』によると、「火山の噴火によって発生する噴煙の中で、岩の破片、火山灰、細かい氷の粒(空気中の水蒸気)がぶつかり合うことで生じる静電気」が原因で火山雷が発生するとのことです。
火山噴火の勢いで、もの凄い摩擦力が発生しているということですね。
6(世界で目撃された火山雷)
(image: Mail Online)
静電気と言えば・・・よく小さい頃に下敷きを髪の毛と擦り合わせて発生させたものです。
通常の雷が発生する原因も、空気中の静電気です。さらに、このような巨大な火山雷も静電気によって発生しています。規模は違えど、同じような仕組みで出来ているなんて面白い!
7(世界で目撃された火山雷)
(image: Mail Online)
通常の雷は、水蒸気の摩擦で発生する静電気です。
それに対し、火山雷は石などの固体がぶつかりあって出来る静電気なので、エネルギーの量が強大だと言われています。・・・見た目からして相当なエネルギーが込められていることがわかりますね!
8(世界で目撃された火山雷)
(image: It's ok to be smart)
さらに面白い発見が。噴煙が風に流れていくにつれて、そこから火山雷が発生しています。
稲妻研究の権威、Martin A. Uman氏によると、「火山の噴火直後よりも時が経ってからより多くの稲妻が発生」しているとのことです。
つまり、まるで生きているかのように、自ら成長しているということかもしれません!
9(世界で目撃された火山雷)
(image: Remarkable Pictures)
実際、火山の噴火によって大量の水分がつくられるので、それが火山雷の発生を促進しているようです。空気中の水蒸気が増えるということですね。
火山の噴火によってつくられる火山雷!自然の偉大さを感じずには居られません!ちなみに、奈良時代の書物『続日本記』にも火山雷らしき現象が書かれています。
この光景を見た当時の人々も、きっと驚愕したはずです。
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