リビアの砂漠で見つかったスゴすぎる物質「リビアンデザートグラス」をご紹介します。
宝石好きも、宇宙好きも、歴史好きも、そしてミステリー好きもワクワクがとまらない内容です!
リビア砂漠にまるで“宝石のようなガラス”が?
砂漠といえば…砂だけといったイメージでしょうか?
いいえ決してそうとは限りません。
リビアンデザートグラスを通して、美しき地球の…そして宇宙の神秘に迫ります!
Source & images: Amusing Planet
1.砂漠とリビアンデザートグラスの関係とは?
エジプトとリビアの間に広がるのが、グレート・サンド・シー(Great Sand Sea)、つまり「砂の海」を意味する巨大な砂漠です。北から南へは650km、東から西へは300kmにもおよびます。大きさでいうと、ちょうどアイルランドがすっぽり入ってしまう程です。この砂漠にふきつけるのは強風です。これにより、ところによっては100mの高さにもなる砂丘が形成されました。このような高低差のある場所が数百キロにわたり続き、その先にあるのが、1〜2kmの平なスペースで、ここでは、砂漠の土台である岩盤が地上に現れています。そして、まさにこの場所で奇妙な「リビアンデザートグラス」が見つかります。
2. 世界一の純度?リビアンデザートグラスとは?
リビアンデザートグラスは、地球上で見つかった中で最も純度の高い天然のシリカガラスです。通常色は黄色で、曇ったものもあれば、透き通った見た目のものもあります。このようなガラスが1トン以上、この砂漠に散らばっているのです!リビアンデザートグラスのほとんどが小石ほどの大きさです。これは風が運ぶ砂と“こすれる”ことが原因です。中にはもっと大きな塊もあり、過去最高の大きさは26kgにもおよびます!
3. リビアンデザートグラスは宇宙から…?
リビアンデザートグラスのような天然のガラスがつくられる経緯にはいくつかのパターンがあります。考えられるのが、稲妻、火山、隕石によるものです。リビアンデザートグラスは約2600万年前に形成されたと予想されています。ここから、科学者たちの間では、その年代に、地球に隕石がぶつかったことでリビアンデザートグラスができたのだという説が唱えられるようになりました。
しかし、隕石が地球に落下したならば、どこかにクレーターが存在するはずであり、それがまだ見つかっていません(2007年に円形の跡は発見されましたが、それが隕石落下地点なのかどうかは未だに不明)!一方で、地球の表面近くで爆発した彗星によって、砂漠の表面にある砂が高温に熱せられ、シリカガラスができたという説もあります。宇宙規模の話で…なんともいえないロマンを感じますね!
4. ツタンカーメンもリビアンデザートグラスを愛した?
このリビアンデザートグラスの存在が広く知られるようになったのは、イギリス人の男性パトリック・A・クレイトンが研究用にヨーロッパに持って返った1932年以降のことです。ただし、このガラスの存在は以前から確認されています。例えば、新石器時代の人類は、リビアンデザートグラスから道具をつくり、さらに、その後エジプト人はこれを宝石として重宝しました。現に、古代エジプト第18王朝のファラオであるツタンカーメンの胸飾りに、リビアンデザートグラスが使われていることが確認されています!上の画像では、スカラベの部分が黄色になっていることがわかりますね。
過去、宇宙にも…リビアンデザートグラス!
過去との繋がりも、宇宙との繋がりも、どれも衝撃的ですね。砂漠の中に出現した宝石のような物体をはじめに発見した人々の驚きは、きっと想像できないほどでしょう!ツタンカーメンが自らの装飾に大胆に利用したのも納得の美しさです!
リビアンデザートグラスが宇宙と関係しているのかどうかは、まだ定かではありません。しかし、現代世界においても多くの人を虜にするその魅力を考えると…もしかすると、不思議な力が宿っているのかもしれません!
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