土星で発見された超巨大台風

土星の“超メガ級台風”

地球から遥か遠く離れた土星で、とんでもなく巨大な台風が観察されました！土星と言えば、球体の周りに“輪っか”が付いたような姿で御馴染みの惑星ですが・・・今回の土星は、雰囲気が違いすぎます。

全てを飲み込むかのような、赤と黒のとぐろは地球に住む私たちにさえ恐怖感を与えています。

あらゆる物質が、巨大な生き物に、文字通り“飲み込まれている”かのような戦慄の光景ですね・・・！

この巨大台風の写真は、2012年11月にNASAの探査機カッシーニ（Cassini）によって撮影されました。

こちらが探査機カッシーニが土星に到着するイメージです。

巨大台風の直径は、驚愕の2,000km！！かなり巨大である事はわかりますが、どれくらいでしょう？この距離を私たちの生活に近づけてみると・・・これらと同じくらいの長さです。

・北海道の知床岬〜鹿児島の種子島宇宙センター

・イランが保有するS-300ミサイルの射程距離

さらに、この台風の回転するスピードは、秒速150m！！一秒で150m先に進みます。これも分かりやすく例えると、こんなかんじです！

・日本の戦闘機ゼロ戦の速度

つまり、「ゼロ戦のスピードで回転する日本列島」でしょうか・・・。強烈な台風である事が、きっとあなたにも伝わったであろうと確信しています。

上にある台風の写真は、“日の光が当たった土星の北極点”を捉えた、貴重なもののひとつです。2004年に探査機カッシーニが土星の北極点に到着した時には、太陽との位置の関係で、そこは真っ暗闇でした！

そんな訳で、今回の写真は、土星の北極点に日が当たっていて、さらに超巨大な台風まで確認されるスゴい一枚だったのです！