世界の変なお金
世界には変で、面白いお金が盛りだくさん!お金を見つめることで、その背景にある深い事実まで見えてきます。それでは、世界の変で面白いお金11選を見てみましょう!
1.ザイールの顔無し紙幣
image: via Credit Loan
旧ザイール(現在のコンゴ民主共和国)で、当時の大統領であり、独裁者であるモブツの政権は転覆します。新政権は、モブツの記憶を消し去るように紙幣から、彼の顔を切り抜きました。強烈な思いが込められた紙幣です。
2.ジンバブエ・ドル
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ジンバブエ・ドルと言えば、あり得ないくらいのケタ数に注目!写真に写っているものでは、20万ドル、50万ドル・・・さらに100兆ドル!!
この高額な紙幣が生まれた原因はインフレです。2008年10月、7月のインフレ率は2億3100万%にも上りました。紙くず同然の価値となった紙幣が捨てられることも(一枚目の写真)。ちなみに、現在のジンバブエではこの紙幣は使われていません、パン一つ買うのに札束を持ち歩かなければなりませんから・・・。アメリカドルが一般的に流通しています。私がこの国を訪れた時には、お土産としての“高額ジンバブエドル”を売る物売りがいました。
3.リサイクル通貨
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19世紀中頃まで、カリブ海地域のいくつかの国々は通貨を持っていませんでした。そこで、海外からお金を手に入れた時、彼らはそのお金にスタンプで穴を開けて、自分の国の通貨としたのです。写真にあるハートマークの穴は、ドミニカで実際に使用されたものです。他の国のお金をリサイクルしてしまおうという発想が面白い!
4.カタンガ・クロス
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アフリカ、コンゴ民主共和国のカタンガという地区では、この十字形の銅であるカタンガ・クロスが地域通貨として使われていました。“豊かさ”の象徴であるカタンガ・クロスが死者とともに埋葬されることも一般的だったそうです。それにしても、持ち歩きづらい通貨ですね。
5.パラオ聖水コイン
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日本ではリゾート地として知られているパラオの面白い通貨が聖水コインです。2007年に聖母マリアが描かれた銀製のコインがつくられたのですが、面白いことに、小さなガラス瓶がついていてその中には聖水とされているフランス、ルルドからの水が入れられています。コインの中に水というアイデアが斬新です!
6.キッシ族の通貨
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キッシ・マネーと呼ばれる、通貨には見えないこの通貨が使用されたのは、アフリカの西部です。実際に20世紀まで使われていたというから驚きです!一方はT字で、もう一方はヘラのような形をしています。万が一、柄の部分が折れた時には、地域の指導者による儀式を受けるまではお金としての価値を持ちません!それだけスピリチュアルな一面も持っているということですね。
7.ロビ族のヘビ通貨
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アフリカのガーナ共和国にかつて暮らしていたロビという民族。彼らは、ヘビを強さの象徴として認識していました。そこで、自分を守る守護者としての意味を込めてヘビをかたどった通貨をつくったという訳です。実際に身につけることで、お守りのようにも使っていたようです!
8.ライ・ストーン
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ミクロネシアのヤップ島で使われたライ・ストーンと言えば、その巨大さで有名です。一枚岩の石灰岩から削り出された通貨は、インパクト抜群です!さらに驚くべきは、「ヤップ島に石灰岩は存在しない」という事実です。近くのパラオから運ばれた石灰岩が通貨に使われたと考えられています。
9.リスの毛皮
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動物好きにとっては、悲しい事実ですが、中世のロシアではリスの毛皮がお金として使われていました。中世のヨーロッパではペストが猛威を振るいました。その主な原因となったのがネズミ科の生物で・・・その頃のロシアでは、ペストの流行は大したものにはなりませんでした。お金が経済を越えた効果を発揮した瞬間でした。
10.ポテトマッシャー
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アフリカの西部にカメルーンという国があります。かつてそのあたりの地域では、ポテトマッシャー(マッシュポテトをつくるのに使われる器具)がお金として使われていました。衝撃的な通貨ですね!実際にポテトマッシャーの通貨が使用されたのは大事な取引に限定されていたそうです。詳しい情報はコチラ:Bafia Currency
11.宇宙コインQUID
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最後は、超未来型の通貨です!イギリスのナショナル・スペースセンターとレスター大学の科学者が開発した宇宙通貨QUID。これは、なんと宇宙での使用を想定されてデザインされました。宇宙空間での移動は膨大な距離になります。そんな長旅の中で、万一にお金が無重力空間に放り出されることも・・・。無重力の宇宙空間でも損傷を受けにくい形として楕円形にされたそうです。時代は宇宙ですよ!
おわりに
遥か昔の古めかしい通貨から、未来に使ってみたいデザイン性の高いお金まで。私たちの生活にあまりにも深く関わっているお金をよくよく観察してみると、その地や時代の特色まで分かってきて面白いものですね。単なる媒体としてだけではなく、お金そのものに注意を向けるきっかけが、この瞬間かもしれません!
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