アルベロベッロのトゥルッリ
イタリア南部の基礎自治体バーリ(Bari)に属する、小さな村アルベロベッロ(Alberobello)。
ここにある特徴的な屋根を持つ家屋トゥルッリ(Trulli)が世界遺産に登録されています!
Source & Images: The Trulli Houses of Alberobello
このとんがり屋根の家屋がトゥルッリ(Trulli)です。
(一つの家屋がトゥルッロで、複数形になるとトゥルッリ)
このトゥルッリ(Trulli)のとんがり屋根は、石灰岩を積み重ねることでつくられています。
白い家屋と灰色のとんがり屋根のコントラストが美しい!
トゥルッリ(Trulli)の入り口は、居住空間に直結しています。
廊下などは無く、ぽっちゃりとした可愛らしい形。
実は、このとんがり屋根、モルタルなどの接着剤は一切使われていません。
石灰岩を重ねるだけで、非常に安定したつくりを実現しているなんて驚き!
とんがり屋根に描かれた様々なマークに気づきますね。
これらは、神話や宗教に基づくものだと言われています。
トゥルッリ(Trulli)の白い漆喰は、外からの空気が入り込むのを防ぎ、
同時に、適度な光を取り込むことを可能にしています。
ただ、白くて美しいだけじゃなかったのですね。
このとんがり屋根の家屋に関する面白い話があります。
昔、この地の住民は、自分の住むトゥルッロ(Trullo)に対して税金を払う義務が課せられていました。
税金対策として彼らがとった行動が、トゥルッリ(Trulli)を解体すること!
税金の回収を任された役人がやってくると・・・そこには、壊された家々が。
トゥルッリ(Trulli)には、「解体してつくりなおしやすい家屋」という特徴があったのです。
アルベロベッロ(Alberobello)を訪れる観光客は、一年で100万人以上にもなります。
一つ一つのとんがり屋根に描かれたマークを見ながら、
税金対策に頭を使った住民の暮らしに思いを馳せ・・・
アルベロベッロ(Alberobello)の美しいコントラストを楽しんでみてください!
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