モルディブで米ドル紙幣は「ダメ」?米ドルだけを用意するだけではダメなの?今回は、そんな疑問について、徹底的にお答えします(現在、モルディブから執筆中です!)。
それでは、詳細をご覧ください!
Useful source: Lonley plantet,
1. モルディブで米ドル紙幣は「使えない」?

ある失敗を告白します。それは、モルディブ旅行前の調査不足です。だからこそ、こうしてモルディブのホテルから、皆さんにお伝えしています。どうか、同じミスはしないでください。
モルディブのお金は“ルフィア”

モルディブ旅行前に、こんな疑問に基づき、調べ物をしました。「あれ?モルディブのお金って何なの?多分、国独自のお金があるんだよね?」はい、そうです。実際、モルディブ独自の通貨としてルフィア(ルピーではない)があります。
ルフィア紙幣の種類
- 500
- 100
- 50
- 20
- 10
- 5
- 2
*2ルフィア紙幣はこの中ではレアです…。
そして米ドルも広く普及している
このルフィアがモルディブのお金なのですが…色々と調べていくうちに、こんなこともわかりました。なんと、ルフィアだけでなく、米ドルも使えるとのこと。そして、安心して「米ドルだけとりあえず持っていればいいか」となり、そのままモルディブに来ました。結論から申し上げますと、実際、色々な場所でルフィアと米ドルの両方が使えます。
ただし、このさきに、注意すべきことがあります。私はどうも、「ローカルなエリア」を歩き回るのが好きな性格でして、マレやマーフシなどにある、地元の人が利用する店を色々と回ってみました。そこにあるものの値段は、当然ながら、モルディブのお金であるルフィアで記載されています。
そのような場所で値札が貼ってあったら、まず「それはルフィアでの値段」だと思って間違いありません。そして、そんな場所でも、米ドルが使えます。
不安であれば、買い物をする前に「Do you accepct US dollars?(ドゥー ユー アクセプト ユーエス ダラーズ?」と尋ねましょう。モルディブでは英語が通じます。「Yes」と返事があればOKです。
気をつけたいのは米ドル払いのレート
「よかった、米ドルで大丈夫じゃないか!」と安心したいところですが…実は、レートには気をつけてください。面白いもので、その店によって、若干の違いが…あります。私の経験上、2019年4月22日現在であれば、大抵のお店では、ルフィアに0.666倍をすればドルを計算できます。
ただし、そのレートよりも「悪くなってしまう」場合もありました。私がまだレート換算に慣れていないのを見透かされたのかもしれませんが、お店の人に「これは、米ドルではいくらですか?」と尋ねると、12ルフィアが1ドルと換算されました。
本来のレートであれば15ルフィアで1ドルです。少しの違いと言えば少しかもしれませんが、これが積り積れば、かなりの額になります。正直、そのお店の人に悪気は一切なかったと思います。お店の決めるレートの違いなのでしょう。それでも、このようなレートによる「知らないうちの損(または得)」が発生する可能性は常に知っておくべきでしょう。
2. 米ドルが一切使えなかったことは?

モルディブでは、ローカルなお店(スーパーマーケット、サンドイッチを売っているファストフード店、小さなコンビニのような位置付けのお店などなど)を回りましたが、その中で「うちでは、米ドルではダメです…ルフィアでお支払いください」と言われたことは一度もありませんでした。
という訳で、米ドルを受け付けないお店は(私は調査した限り)ありませんでした。
米ドルに換算するやりとりは面倒
このような意味で、米ドルで払えないことはまずないと考えていいでしょう。レートを気にせず、とりあえず、無事に支払いだけできればいいという人は、米ドルだけ持っていてもいいのかもしれません。ただし、いちいち「米ドルではいくらですか?」というやりとりがあるので、これが面倒に感じるかもしれません。
3. 米ドルで払ったら、お釣りも米ドル?
ここまででお察し頂いた通り、モルディブでは米ドルがやたらに普及、流通しています。しかし、完全に米ドルだけで成立している訳ではありません。全くそんなことはないのです。あくまでも、ルフィアがモルディブのお金で…外国の観光客は米ドルも使える、という位置付けです。
そこで、こんな状況を考えてみましょう。ローカルな個人商店でビスケットを購入します。米ドルで支払いました。そんな時のお釣りは、米ドルでもらえるのでしょうか?いいえ、もらえません。
米ドルで払って、ルフィアを受け取る
お釣りは、基本的にルフィアになります。面白いシステムですね。米ドルで払う(ルフィアに換算して払う)ことは全然OKなのですが、差額としてルフィアが返ってきます。
私は、あえて、モルディブでは、あまり米ドルからルフィアに両替しませんでした(「1. モルディブで米ドル紙幣は「使えない」?」でご紹介した通り、ルフィアがあったほうがお得な時もありますので、これは私のミスでした…!)。
お土産になるルフィアが増える一方
しかし、ちょっとづつ、お財布の中にルフィアの通貨(紙幣もコインも)が増えていったのです。ルフィアをもらうたびに「やった、おしゃれな通貨をゲット!」という嬉しい気持ちになります。
モルディブの通貨ルフィアはとってもおしゃれ。貝や魚などが描かれており、お土産に持って帰るにもぴったりです。素材としては水に強いものが採用https://www.lonelyplanet.com/maldives/a/nar-gr/money-and-costs/357011されており、さすが海の国だなと思うばかりです。日本も一応島国ですが、全然違いますね。
4. 現金は全てルフィアに両替すべき?

ここで、こんな疑問が湧いてきます。「米ドルが使えるのはわかった。レートが悪くなる可能性があることもわかった。それなら、現地の人と同じ値段で買える訳だし、全ての現金をルフィアにすればいいんじゃないの?」
全てルフィアに両替するのは避けたい
鋭い考えです。そう思いたくなりますね。しかし、そう簡単にはいきません。全てルフィアに両替してしまうことはおすすめしません。なぜなら、ルフィアが逆に使えない(使いづらい)状況もたくさんあるからです。
こう考えてください。あなたは、モルディブでどのような日々を過ごしますか?ローカルなレストラン、スーパーマーケットで買い物をするかもしれませんが、生活の拠点はどこですか?ホテルですよね?
ホテルでの支払いは米ドルが基本
そうです、ホテルでの支払いは、米ドルで記載されることが一般的です。ここであえてルフィアで払う人はかなりレアです。もちろん、ルフィアと米ドルの互換性は非常にいいので「ルフィアはダメです」と言われることはないと思いますが、それでも、あえて、面倒な計算をする必要もないでしょう。
ゲストハウスのような位置付けのいわゆる安めのホテルであっても、高級なリゾートであっても同じです。普通、ホテルのお金は米ドルで支払います。ですので、現金を全てモルディブのお金であるルフィアに両替してしまうのは絶対におすすめしません。ホテルには泊まらない、ホテルのお金は全てカードで払うなどの特殊な事情がないかぎり、これはないですね。
5. モルディブに持っていくべき現金の配分
せっかくなので「では、モルディブにはどんな通貨の配分で現金を持っていけばいいの?」という疑問にもお答えしましょう。私が全力でおすすめするのはこちらです。ステップを踏んでお伝えします。
STEP1. 日本の空港にて日本円を米ドルに両替
まずは日本の空港(成田や羽田など)で、日本円を米ドルに両替します。もちろん、空港である必要はありません。お近くの金券ショップなどで両替をする方が、大抵、レートがよくなります。できる限り、空港に移動する前に、どこかで別の場所で両替をしてしまいましょう。
STEP2. モルディブのマレで一部をルフィアに両替
モルディブを訪れる人は、少なくともある程度の時間をマレで過ごすことになります。マレの空港にも、街中にも、両替ができる場所があります。もちろん両替所もありますし、銀行で両替をすることもできます。ここで両替するのは、ほんの一部で大丈夫です。個人的な目安は、全ての現金(米ドル)のうち、10%くらいです。これを、ローカルなお店での支払いにあてます。
銀行と言えば…日曜日にふと通りかかると、マレの銀行が空いていました。え?特殊な日?…そう思いそうですが、実は、これは普通のことです。イスラムの国(全てのイスラム教の国ではありませんが)では、金曜日と土曜日がよく、休日扱いになっており、日曜日は普通に銀行などが営業しているのです。両替などで使う場合には、ご注意ください。
STEP3. 場面に応じて米ドルとルフィアを使い分ける
あとは、米ドルとルフィアどちらを使うか、場面で使い分けましょう。ルフィアで値段が記載されているお店では、ルフィアで素直に支払って、逆にホテルやリゾートなどでは米ドルを使います。
注意点:モルディブの楽しみ方は色々あります。例えば、リゾートだけに宿泊して、完全にラグジュアリーな気分に浸る人もいれば、もう少しローカルな場所を散策して、お安めのゲストハウス(またはAirbnb)などに泊まる人も。前者であり、豪華なリゾートに宿泊するだけであれば、正直なところ、ルフィアに両替する必要は一切ありません。使うことなく、全てお土産になってしまうかもしれません。ただ、見た目も材質も美しいので、お土産として持っていて損はありませんが。
6. モルディブ旅行での現金とカードの割合
続いては、モルディブ旅行で現金とクレジットカードをどのように使い分けるべきか。これも大事なトピックですね。まずは、カードを使うことができるか、考えてみましょう。これは意外と驚いたことですが、マーフシ(この島自体、観光客が多い場所ですが)のローカルな小型スーパーマーケットで、クレジットカードを使うことができました。
モルディブではかなりカードが使える
「ローカル」といっても、観光客が足を踏み入れる可能性のある大体の場所では、クレジットカードを使うことができます。もちろん、カフェ、レストランも同様です。ですので、ほとんどの支払いをカードで済ませたいという人は、カードをメインにしてもいいでしょう。
しかし、注意点もあります。クレジットカード一択は絶対におすすめしません。というのも、どこにでもATMがある訳ではないので、もしクレジットカードが何かしらの理由で使えない時には、大変なことになります。都合をつけてもらうことができないとも限りませんが(例えばホテルなど)…考えるだけで恐ろしいことです。
モルディブではATMが広く普及しており、ほぼ全てが国際的なクレジットカードに対応しています。ですので、お使いのクレジットカードが海外キャッシングに対応している限り、モルディブで普通にATMからお金を引き出すことができます。ちなみに、ATMを探すなら、銀行を訪れるようにしてください。マレであれば、Bank of MaldivesやBank Of Ceylonなどがあります。
現金とカードのバランスを取ろう
そこで、私がおすすめしたいのは、ある程度の現金を用意しつつ、クレジットカードで払えるところは、クレジットカードで払う作戦です。ホテル、ツアー、レストランなど、まとまったお金が動くところでカードを使うと便利ですね。
もちろん、全て現金でやりくりしていくのもOKです。全く問題ありません。ただ、その際に気をつけたいのは、(1)当然、持ち物がかさばる、ということと、(2)ホテルなどでクレジットカードを提示しなければならない可能性がる、ということ。ですので、クレジットカードを使わない場合でも、もしホテルの予約にクレジットカードを使っていれば、それをモルディブ旅行に持参するようにしましょう。
サラッと言いましたが、とっても重要です。クレジットカードを使って、Booking.comやAgodaなどからホテルの予約をしたら、絶対にそのクレジットカードをモルディブに持ってきてください。それの提示を求められるとは限りませんが、必ず持参することが「宿泊できません」を避けるためのポイントです。
さらに現金だけですと「万が一のために、多めに米ドルを持って行こう」と考え、結果的に、大量に米ドルが余ることがあります。他の国を旅行する際に使えると考えればいいのですが、不要な両替はできれば避けたいものです。そして、大量に現金を持っていることで、なぜか「モルディブ旅行で使い切ろう!」という気分になりがちでもあります。
7. リゾートでは米ドルのみ…という常識

これも重要なポイントです。モルディブ旅行をする前には知りませんでした。なんと、リゾートでは、「米ドルしか」使えないのが一般的になっています。そうです、「米ドルも使えるよ」ではありません。モルディブなのに、モルディブの通貨であるルフィアが使えないという状況。
不思議ですが…考えてみれば、理にかなっています。リゾートに宿泊する人の大部分は、ヨーロッパ系です。私を含め、日本人にも出会いましたが、それでも、大多数はヨーロッパ系でした。少なくとも、私が宿泊した数カ所のうちの一つのクレドゥを考えてみると、ドイツ、ロシア、スペインの人がたくさん(ドイツ人が特に圧倒的で、スタッフとしてもドイツ人が常駐し…色々な説明についても、英語とドイツ語の2種類が用意してあるほど!)。
このような状況を反映してか、クレドゥでは、米ドルのみが使えました。チェックインの時には、こんな説明が。「ともすると、現地のお金「ルフィア」に両替してしまっているかもしれませんが、ここでは、クレジットカードとルフィアのみが使えます」とのこと。
実際、予約の段階で、そのような記述は一度も見ませんでしたし、ホテルのスタッフと何回もやりとりしましたが「ルフィアが使えない」という表明は一度もありませんでした。正直、ホテルに到着してから言われても…と思います。ですので、皆さんはご注意ください。私は運よく、米ドルをメインにしていましたし、クレジットカード もありました。
8. クレジットカードは2つ用意することが鉄則
お店で、こんな経験はありませんか?「お客様、申し訳ありませんが、クレジットカード が使えません」…恐怖ですね。背筋が凍ります。限度以上使ってしまった、PINコードを間違えた…などなど、色々な理由が考えられませんが、要点はこうです。海外で、これが発生したら、もっと怖い…ということ。
特に、モルディブ のリゾートで休暇を過ごす場合には、特にクレジットカードにご注意ください。融通を利かせることができません。普通だったら、銀行やATMに足を運び…という手順が踏めますが、モルディブでは、普通、「リゾート=それ専用の島」です。ですので、チェックアウトをする時まで、その島から出られないことになります。
つまり、その場所で、支払いが100%できる状態を確保する必要があります。もし何らかの理由でクレジットカードでの支払いができないと…考えたくもありませんね。リゾートでの支払いは、最初と最後です。まず、チェックインの際に、普通の客室の値段を支払います。オンラインで支払っている場合には、もちろん必要ありません。そして、チェックアウトの際に、滞在に付随して発生した色々な費用を精算します。
チェックアウトの際に「あ、クレジットか使えない…」という事態だけは何としてでも避けましょう。これを避ける手段はいくつかあります。
カードの戦略1: 2枚のカードを用意する
一つ目は、クレジットカードを2種類用意することです。これは、一番面倒です。もちろん可能ですが、申請書類を提出して、時間がかかります。もしマイルを本格的に貯めることに興味がある人は、試して損はありません。長期的に見れば、非常に賢い投資です。
カードの戦略2: 利用中のカードの限度額を上げる
現在お使いのクレジットカード の限度額が心配であれば、まず上げておくことをお勧めします。それぞれのカードにより違いますが、三井住友カードであれば、オンラインから申請可能です。別途、電話での申請が必要な場合もあります。1番目の「2つ目を用意する」ことに加えて、現在所有するカードの限度額を上げるのが確実です。
カードの戦略3: 海外用プリペイドカードを用意する
これは「新しくカードを作るのは面倒だ」という人にお勧めの方法です。便利なもので、海外専用のプリペイドカードというものがあります。最初に講座にお金を入れておいて、海外旅行中に、ATMから引き出したり、ショッピングでの支払いに使ったりすることができるカードです。
一番有名で信頼できるのは、個人的にはマネーティーグローバルです。自ら愛用しています。モルディブに限らず、世界中のVISAカードの対応する場所であれば、問題なく使用できます。クレジットカードと違い審査すらないので、書類を使った審査手続きが嫌だという人(私もその一人…)には特にお勧めです。