絵の具で塗られたかのように“虹色なユーカリ”
レインボー・ユーカリプタス(Rainbow Eucalyptus)は、ニューギニア島(インドネシア)やミンダナオ島(フィリピン)に自生するユーカリの一種です。ユーカリと言えば、コアラが大好きな植物ですが・・・コアラがこの「虹色のユーカリ」を食べる姿はちょっと想像出来ませんね!なんとなく、食欲をそそらない色・・・。
source:
Eucalyptus deglupta – Wikipedia
Living Rainbow: Rainbow Eucalyptus, Most Beautiful Tree Bark on Earth
(image: Christopher Martin Photography)
(image: Science Friday)
(image: junesteward’s Blog)
(image: Style+Wonder+List)
(image: An Erratic Perspective)
(image: Jim Petlon Photography)
(image: Jun & Warren)
(image: Gone Digital and Back)
写真だけ見せられたら、絵の具で書かれた近代絵画作品だと思ってしまいますね!自然界に、こんな虹色な木が存在するなんて信じられません!
このレインボー・ユーカリプタス(Rainbow Eucalyptus)の特徴はなんと言っても、「虹色の姿」です。早速、その謎に迫りましょう!写真を見ると、「明るい緑色」の部分が見えます。これが、幹の内部です。木の皮が何層にもなっていて、その一番内部は緑色になっているということです。
レインボー・ユーカリプタスは「脱皮」をします。皮が剥がれ落ちるということです。これの周期は特に決まっておらず、毎年繰り返されていきます。皮が取れて、顔を出した「緑色の部分」は徐々に熟して青、紫、オレンジ、栗色へと変化。木の部分によって、違うタイミングで皮が剥がれるので、それぞれの箇所が違った色になります。これこそが虹色の正体です!
このレインボー・ユーカリプタスは紙の原料として使われています。(もちろん、虹色の紙が出来る訳ではありませんが・・・。)冒頭では、ニューギニア島などに自生すると説明しましたが、実は世界中で育てられるようになっています。その理由は「紙の材料として活躍するから」です。こんなにキレイな虹色をしているのに、紙に使ってしまうのは、もったいないような気もしますね。
でも安心してください。ちゃんと鑑賞用としてもレインボー・ユーカリプタスは重宝されています!主に熱帯雨林地域の庭園やガーデニングの際に使われているようです。この木が最もよく育つ温度は3〜31ºCで、年間を通しての降水量は高い必要があります。もし、この条件を満たしていれば・・・あなたも虹色の木を育ててみませんか?
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