【2017年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

 

世界で一番新しい国一番最近できた国ランキングを一挙にご紹介します。

世界のあらゆる場所で日々、人々の動きがあるように、色々な国の動きも見られるのです!

 

世界で一番新しい国ランキング3選

 

さて、あなたは「世界で一番新しい国ランキング」のトップ3が分かるでしょうか?

 

Useful source: Washington post, List of the states…

 

1. 南スーダン / 2011

 

【2016年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

Image: Global Witness

 

スーダンで数十年に渡り繰り広げられた内紛(アフリカで最も長い)の末、2011年7月9日に、南スーダンがスーダンからの独立を宣言しました。約99%の投票者が南スーダンの独立を支持し、新しくできた国南スーダンは、すぐに国連により国家として承認されたのです。南スーダンは、多くの民族で構成される国家で、60を超える民族がそこに暮らしており、さらにその多くは、自らの伝統的な宗教を信仰しています。スーダンでは広くイスラム教が信仰されているので、その点は非常に興味深いですね。ちなみに南スーダンには、少数ではありますが、キリスト教を信仰している人々もいます。

言語は英語とアラビア語が公式に採用され、ジュバ・アラビア語ディンカ語も使われます。通貨はスーダンとは異なり、南スーダン・ポンドが使用されています。

南スーダンのメディアはまだまだ力をつけていません。といのも武装グループや政治的プレッシャーなどにより自由な報道をすることができないからです。政府や政権を批判する内容を報道することで、メディア関係者は逮捕の危険性に曝されます。現に、新聞の内容が「不適切」と判断されたためか、新聞の発行がとめられたり、新聞社が接収された事例も見られます。

南スーダンはスーダンから独立したものの、原油が多くとれることで知られるアビエイ地区を巡って、2012年には、スーダンと南スーダンの間で南北スーダン国境紛争が起こっています。新しい国の誕生後すぐの混乱となりましたが、9月26日に国境や油田についての合意が行なわれ、この紛争の多くは解決されました。

 

▶ 南スーダンの場所

【2016年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

Image: Wikipedia

 

2. コソボ / 2008

 

【2016年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

Image: Intrepid

 

コソボは2008年2月17日にセルビアからの独立を宣言しました。この国はそもそも、1999年にNATOがセルビアを爆撃し、当時の大統領スロヴォダン・ミレショヴィッチに同地域からの部隊の撤退をさせた時から、国連により管理されていました。コソボの独立は、セルビアだけでなく、ロシアからも反対されました。まず、セルビアは、同地域にいるセルビア人の危険を危惧しました。

でもなぜロシアも独立の反対したのでしょうか?それは、コソボが独立してしまうと、他の運動にまで飛び火する可能性が考えられるからです。ただ今になって思えば、クリミア半島の係争状態が頭に浮かびます。国連加盟国の中には、コソボを支持する国もいますが、コソボ自身は国連への加盟を表明してはいません。ちなみに、2016年7月8日時点で、コソボは独立国として113の国家の承認を得ています。

国家としての独立は果たしましたが、コソボ内には問題がいくつも残っています。例えば、民族間の衝突や、組織犯罪、そして経済発展の停滞が挙げられるでしょう。2013年の失業率は45%を記録しました。

 

▶ コソボの場所

【2016年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

Image: Wikipedia

 

3. セルビアとモンテネグロ / 2006

 

【2016年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

Image: Regent Holidays

 

少し前の話から流れを見ていきましょう。1991年にユーゴスラビア社会主義連邦共和国が崩壊した後、そこに留まったセルビア共和国とモンテネグロ共和国により、ユーゴスラビア連邦共和国という一つの国ができました。次に2003年には、それが改組・改称されて、セルビア・モンテネグロという名前の国家になりました。ここまでが背景です。そして、本題となる2006年、これがセルビアとモンテネグロという二つの国家に分裂したのです。

この二つの分断を完璧にしたのはモンテネグロの側でした。2006年5月21日にモンテネグロで国民投票が行なわれ、55%を超える投票者がセルビアからの分裂を希望しました。そして6月3日にはモンテネグロが独立宣言をします。その数日後には、セルビアが後に続いています。つまりこのようなかたちで、僅かに時間差をつけて両者が独立国となったということですね。

モンテネグロは世界貿易機関(WTO)に参加するなど積極的な姿勢を貫き、長年に渡り権力の座からは遠ざかっていた王家を復活させました。モンテネグロのこのような方針が功を奏して、独立以来、この国の経済は全体的に成長傾向にあります。

一方でセルビアは2006年以来ヨーロッパと仲良くする方向転換を行なっており、長い間のパートナーであるロシアとの関係性のバランス取りには注目が集まります。

 

▶ セルビアの場所

【2016年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

Image: WordMap

 

▶ モンテネグロの場所

【2016年】世界で1番新しい国ランキング3【最近新しくできたあの国もランクイン?】

Image: Wikipedia

 

新しい国から今の世界が分かる?

 

国の独立や誕生からは面白い背景が見えてきます。民族の尊厳や、経済的戦略、地理的なメリットを巡る競争…などなど。新しい国が生まれる瞬間はあっという間かもしれません。しかし、そこに至るまでには地道な変化があるものです。

ただ「新しい国ができた」と言うだけでなく、それの新しい国に隠された物語にも思いを馳せると面白いですね。

 

 

 

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