今回は、まるで、ティム・バートン映画に登場しそうな、ドクター・スースの家(グース・クリーク・タワー/The Goose Creek Tower)をご紹介します。本当に映画の一コマみたいですが、実在します。
森の中に佇むドクター・スースの家
アラスカ州タルキートナ郊外の木がまばらに生えた森の中に、地元の人には「ドクター・スースの家」(これは建物の製作者のつけた正式名称ではないのですが…)の名で知られる奇抜な家が隠れています。
継ぎ足し感がとてもいい
この天高くそびえ立つ家の考案者、建築家、所有者であるフィリップ・ワイドナーさんは、もともと2階建ての丸太小屋の建設を計画していたのですが、途中から気の赴くままに建築していくことにしました。
彼は階を追加することにし、さらにもう1階、もう1階、と追加していくうちにどんどん高くなっていきました。その見方や、どのはしごや階段を使って登るかによって異なりますが、階数は全部で14階から17階になります。
上へ上へ伸びていく
ワイドナーさんは、建物のてっぺんからは約480km先まで景色を見渡せると語っています。家の正式名称は「グース・クリーク・タワー」ですが、ワイドナーさんは「空へ宛てた詩(poem to the sky)」と呼んでいます。
この家の建設はかれこれ20年間も続いています。ワイドナーさんはアラスカで最も有能な弁護士の一人なので、なかなか時間が割けないというのが真相。しかし、家が完成したときには家族と一緒に楽しむ予定だと話しています。
家は、小さな町の道路から見える異質な存在となっているものの、今では一般には公開されていません。しかし、アラスカ鉄道に乗ってタルキートナを通過すると、その素晴らしい景色を楽しめます。
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