世界が憧れる「氷の結婚式チャペル」を持つ「オテル・ドゥ・グラース(アイスホテル)」

 

今回ご紹介するのは、ファンタジー感溢れる、ある素敵なホテル「オテル・ドゥ・グラース/アイスホテル」。カナダ、ケベック・シティから北に5km、シャルルスブールのローレンシャン高原の斜面の上にあります。

 

オテル・ドゥ・グラースとアイスホテルという2つの名前が登場していますが、前者はフランス語での表記で、後者は英語での表記です。「De」のことを日本語で「ド」と言うことがよくあります(これが標準かもしれません)が、個人的にはどうしても発音が「ドゥ」の方が近いと思い、そう書いています!ちなみに、オテル=ホテル、グラース=氷、という意味です。

 

Useful source: Quebec Cite, Valcartier

 

儚いからこそ美しい

 

オテル・ドゥ・グラース/アイスホテルは、北米初の氷で作られたホテルで、毎年1月初旬のオープンに向けて12月に作られます。ホテルの寿命は3か月(儚い命…)で、毎年4月には閉鎖されます。

 

「オテル・ドゥ・グラース(アイスホテル)」

 

2001年に初めてオープンしたときにはダブルベッドの数は11台でしたが、現在(執筆前の調査時)では、51台のダブルベッドがあります。ベッドは全て氷でできており、その上に無垢材のベースと快適なマットレスが乗っています。さすがに、氷の上に直で寝るストイックさは求められません…よかった…。

 

シーズンが訪れると、心地の良い寝袋と防水シーツ、枕が部屋に運ばれます。バスルームだけは温められていて、独立した断熱された建物に配置されています。

 

アイスホテルの裏に人力あり

 

「オテル・ドゥ・グラース(アイスホテル)」

 

ホテルの建設には約1か月半かかり、50人の労働者が作業を行います。湿度を調整するために独自のブレンドの特別な雪を使用します。金属フレームで構築され、数日間硬化させた後、クレーンを取り外します。ホテルは3万トンの雪と500トンの氷で作られ、壁の厚みは最大で約1.2メートルもあります。雪だと侮ってはいけませんね!

 

バルカルティエ休暇村に移転

 

2017年にホテルは現在の所在地であるバルカルティエ休暇村に移転しました。バルカルティエ休暇村はサン・ガブリエル・ドゥ・バルカルティエにあるファミリーリゾートで巨大屋内ウォーターパーク、そして、夏には屋外ウォーターパークも解放しています。

 

ホテルは通常、5メートル以上の高さのアーチ型の部屋と、さらに広く、高さもある大広間、礼拝堂、バー、大きな氷のスライダーで構成されます(建物やサイズはその時々で異なる場合がありますが)。

 

壁の厚さは平均で1.2 mを超えます。すべての家具は氷でできていて、バーではドリンクやカクテルを氷のグラスで楽しめます。細部にわたる、徹底したこだわりです。

 

「オテル・ドゥ・グラース(アイスホテル)」

 

また、なんとこのホテルには、結婚式を挙げられるチャペルもあります。オテル・ドゥ・グラースは、「結婚式を挙げてみたい場所10選」の1つに挙げられているほど。氷のホテルのチャペルで、他にはない結婚式を。そんなアイデアはいかがでしょうか?

 

「オテル・ドゥ・グラース(アイスホテル)」

 

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