イランのシーラーズにあるシャー・チェラーグ廟(Shah Cheragh)は、厳かな宗教施設(霊廟でありモスク)です。外見はいかがでしょうか?ライトアップが華やかですね。
しかし、建物の中は、これとは次元が違います。
まるでディスコのミラーボール(…という俗世的な例えで申し訳ありませんが…)がはじけたような異世界。ほとんど全ての面が、きらびやかなガラスの破片や鏡で覆われています。
この場所はもともと、霊廟として作られています。その後、900年頃、たまたま通りかかった人が不思議な光を放つ場所を見つけ、調べに行きました。
彼は発光する墓を発見。発掘を行うと、中には、鎧をまとったイスラム教の重要な人物(ムハンマドとアフマド)の遺体が収められていることがわかりました。こうして、この場所はイスラム教シーア派の人々に人気の巡礼地となり、墓を収容するためのドーム型の構造物が作られました。
その後、宗教学校やその他の施設もこの複合施設に含まれるようになり、何世紀にもわたって改良され拡張されていきました。14世紀に、Tash Khātūn女王のモスクの光を何千倍にも強めたいという要望から、特徴的なミラーボールのような装飾が加えられたのでした。
ちなみに、「シャー・チェラーグ」という名前は、ペルシア語で「光の王」という意味です。確かに、ここまで光を追求したら、そんな名前にも納得です。
何世紀にもわたって人間の手や自然災害によって損傷されましたが、保守・修復のおかげで、今でも明るく輝いています。拡張を続けるこの場所は、イスラム教シーア派の教徒にとって今もなお、非常に重要な巡礼地ですが、どのような信仰の人でもこのきらびやかな空間の美しさ(キラキラすぎる)に驚かされること間違いなし!
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