10秒でわかる「convince」と「persuade」の意味の違い

 

今回は「convince」と「persuade」の意味の違いについて考えてみましょう。混同しやすい単語なので、違いを理解しておくと便利です。「納得させる」や「説得する」といった訳語だけ覚えると混乱しがちですので、お気をつけください。具体的にどのような使い方をするのか、頭に入れておきましょう。

 

1. 「convince」の意味

 

「convince」の日本語訳は「納得させる」ですが、具体的には、そのあとに続く事柄について、それが本当であると信じさせる、という意味です。頭でそう思わせる、という動詞ですので、決して、誰かに何かをさせるというような意味にはなりません。ちなみに「convince」の後には、例えば「that + 完全分」などが続きます。

 

* 「persuade」とは違い、その後に「to + 動詞の原形」とはなりませんのでご注意ください。

 

2. 「persuade」の意味

 

「persuade」の日本語訳は「説得する」ですが、これが意味するのは、(相手に対し)説き伏せるなどして、特定の行動をするように促すことです。ですので、人を目的語にとり、その後に「to + 動詞の原形」となるのが一般的です。

 

3. 納得していない人でも動かせる

 

続いて、もう少しだけ踏み込んで考えてみましょう。人を「convince」することなく「persuade」することは可能でしょうか?正解は、可能です。人を完全に納得させる(convince)ことなく、何かをするように説得する(persuade)することはできます。ここから両者の違いがより明確になります。

 

  • 相手が、ある事柄を紛れもなく信じるようになる/正しいと思うようになる=convince
  • 相手に(完全に信じているかどうかは別として)ある行動をするよう説得する=persuade

 

例えば、「私はやってない、潔白だ」と信じてもらいたければ「convince(人 that…)」する必要があります。理由は聞かずに(疑うか信じるかは関係なく)手を貸して欲しいのであれば「persuade(人 + to do…)」になります。

 

 

10秒でわかる「convince」と「persuade」の意味の違い