【一生で名前が変わる?】meteoroid、meteor、meteoriteの違い

 

【一生で名前が変わる?】meteoroid、meteor、meteoriteの違い

 

今回は、「meteoroid」、「meteor」、「meteorite」の違いに迫りましょう。どの意味もよく似てますが、実は、微妙で面白い違いがあります。

 

なんとそれぞれの違いは…ないようなものでもあり、変化の過程でもあります。「何言ってるの?」という意見はさておき、早速、本題に進みましょう。見ればわかります。

 

ちなみに今回参考にするのは、『Bryson’s Dictionary of Troublesome Words…』という書籍です。毎回お世話になっています。とっても面白い本ですので英語が好きな人には全力でお勧めします。

 

meteoroidの意味

 

「meteoroid」の日本語訳は「流星体」です。

 

英語の説明では、こうです。

 

Meteoroids are pieces of galactic debris floating through space.

 

日本語では、以下のようになります。

 

(meteoroid(s)は、宇宙を浮遊する銀河の残骸)

 

つまり、(地球に向かって落ちていない)まだ宇宙を浮遊する残骸の状態では、「meteoroid」という名称です。ちなみに、この残骸の正体ですが、Wikipediaによると、以下の通りです。

 

流星物質の多くは過去に彗星から放出された塵であると考えられるが、小惑星起源のものもあるらしい

 

主に、彗星や小惑星からの破片のようなものだと考えてよさそうです。

 

meteorの意味

 

「meteor」の日本語訳は「流星」です。

 

英語での説明も見てみましょう。

 

If they (meteoroids) enter Earth’s atmosphere as shooting stars, they are meteors.

 

日本語は以下の通りです。

 

(それら(meteoroids)が流れ星として地球の大気圏に入るとmeteorsになる)

 

これは、いわゆる流れ星ですね。大気圏に突入したものだけが「meteor(s)」と呼ばれます。

 

meteoriteの意味

 

「meteorite」は日本語では「(地球に落下した)隕石」です。つまり、たまにニュースで見かける「裏庭で隕石を見つけました」という時の「隕石」がこれです。

 

英語での説明はこうです。

 

If they survive the fall to Earth, they are meteorites.

 

日本語では以下の通り。

 

(地球に落下し、まだ形をとどめているならばmeteoritesである)

 

大気圏で消滅してしまうものがたくさんありますが、生き残り、地球にたどりついたら、栄えある「meteorite(s)/隕石」という名前を手にします。

 

まとめ

 

ここまででご紹介した通り、順番に名前が変わっていきます。

 

meteoroid – 流星体(流星物質)

meteor – 流星(流れ星)

meteorite – 隕石

 

そういえば、子供の頃からゲームで「メテオ(meteor)」という技や魔法の類いが出てきたのを覚えています。ここまでの説明を見れば、思うところがありますね。

 

「meteor」は、大気圏にまで到達したものです。ですので、正確には敵が大気圏あたりにいれば、当たるかもしれません。これが、「meteoroid」なら宇宙にいないと、何も起こりません。宇宙にいたとしても、ぶつかって痛いというレベルか不明です。そして、「meteorite」ならちゃんと地球に届いているので、一番、敵に当たる確率が高そうです。

 

そういうわけで、これから、地球で戦いを繰り広げる限りは「meteor」ではなく、大気圏を突破してきてくれる「meteorite」の方が頼りになりそうです。ゲーム会社の皆さん、ご検討下さい。

 

 

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