シンジケートでも企業組合でもない「syndicate」の意外な動詞としての意味とは?

 

syndicateと言うと、どうしてもカタカナの「シンジケート」、または、より日本語的な「企業組合」という意味を連想してしまいがちです。実際、オンラインの辞書を見ても、ほとんどが、以下のような訳語を並べています。

 

  • シンジケート
  • 企業組合
  • 債券発行引受組合
  • 新聞雑誌連盟
  • 犯罪組織
  • 共益組織

 

しかしながら、今回私が出くわしたsyndicateは明らかに別の文脈で使われています。しかも文法的には、動詞です。色々と調べると、syndicateが動詞としても使われることがあることがわかりました。英語での意味は以下の通りです。

 

to sell (something, such as a cartoon) to a syndicate or for publication in many newspapers or periodicals at once

also : to sell the work of (someone, such as a writer) in this way (参照元:Merriam-Webster

 

これの意味は、「何かを、新聞雑誌連盟に売ったり、たくさんの新聞や雑誌での公開のために売ったりする」というもの。ただし、私が今回、syndicateを目にしたのは、雑誌にも新聞社にも関係していない文脈です。具体的には、ポッドキャストを配信するというものでした。

 

そこから、面白い使い方がわかります。「ポッドキャストをあらゆるプラットフォームにわたって配信する」という意味で使われていました。ともすると、この用法は、syndicateの本来の使い方とは綺麗に合致しないかもしれませんが、言葉は、このような柔軟性を持つものです。本来の定義に「たくさんの道筋を介して一般に公開する」という意味合いがあるので、それが転用されたのかもしれません。

 

 

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