ゆるく生きる、という言葉には、どことなく、ネガティブなイメージが感じられます。いや、過去の私は、そうでした。今では、思わず“口角がゆるむ”くらいに、大好物な言葉です。
はじめに
今回のテーマは、「だらけない」で「ゆるく生きる」こと。どのような人であっても、休憩は必要です。息の詰まる日々を過ごしていたら、いつかは、爆発してしまいます。そこでおすすめしたいのが、いまく「ゆるく生きる」ことです。
一章〜ウォームアップ〜
ゆるく生きるって一体何なのよ?

定義の話─「ゆるく生きる」とは
まずは、定義の話から考えてみましょう。そもそも、「ゆるく生きる」とはなんでしょうか?多くの人が「だらける」状態を想像するかもしれません。しかしながら、これらの言葉の間には大きな違いがあります。
「ゆるく生きる」とは、余計なことに固執しすぎずに、ほどよく肩の力を抜いて生きることだと私は考えています。必ずしも、人生に対して、諦めの姿勢を取ることでも、悲観的になることでも、やる気を喪失することでもありませんので、この点だけご理解ください。
…とここで、ちょうど最近読んでいる、ある本が頭をよぎりましたのでご紹介します。町田康さん(この方の小説は、かなり読みふけっています)の作品に『しらふで生きる 大酒飲みの決断』というものがあります。その中に、こんな面白い一節があります。
…けれども、その思想を強く信じ、強く奉じている場合、信奉自体が太く固く、かなりの力がかかっても曲がらない…一定以上の力がかかると耐えきれなくなって、真ん中からポキッと折れてしまう。
つまりは、肩に力を入れすぎると、そして、柔軟性がないと、ふとした瞬間にポキッと行っちゃいますよ、ということです。これを防ぐ上で、ゆるく生きるというのは、非常に強力な概念です。
そりゃ、折れたくないですもんね。
だらけがちな人
「ゆるく生きる」のとは全く違う例をご紹介します。別物ですので、区別をしておきましょう。それは「だらけながら生きる」ことです。だらけるとは、つまり、以下のような状態を指します。
- 全てがどうでもいい、という態度
- やる気がでないで、身体を動かすのも嫌な状態
- 全てを後回しにしがち
こんな状態が、生き生きした、やりがいに満ちた、そして気持ちのいい人生につながるとは、到底思えません。この「だらけ」は一切介在することなく、「ゆるく生きる」ことについて、考えてみましょう。

二章〜実践〜
1. ゆるく生きるには「価値感を明確にする」
ゆるく生きるための1つ目のポイントが、「価値感を明確にする」ことです。ゆるく生きるためには、肩の力を抜く必要があります。かといってだらけないように。
そんなこと言われても、どうすればいいのか…?
答えは、メリハリです。日常にメリハリをつけるのです。大事なところでは力を込める。どうでもいいところには、無駄なエネルギーを使わない。これで、ゆるく生きていくことができます。何かが大事で、何がどうでもいいのか。これは意外と難しい質問です。自分に問いかけてみてください。
こんな質問です。
人生において“大事なもの”、“大事じゃないもの”をそれぞれ3つ書きたまえ、と偉そうなおじさんに言われたらどうでしょうか?誰に言われたと仮定してもいいのですが、ちょっと考えてみてください。
意外と、それなりの時間がかかるものです。つまり、私たちは、普段、どんな軸を持つべきか考えることなく生きているということです。その場その場で、なんとなく判断してしまっています。これはよろしくない状態ですよね。
あなにとって大事なものとは?
難しければ、“大事だと思うこと”を3つ書くだけでも大丈夫です。できるだけ意識の根幹に近いものを選んでみてください。良い例と良くない例をご紹介します。「根幹って何よ?」と怪訝な顔をしたあなた。以下をご覧ください。
- 怒りに訴えない
- 人にやさしく
- 当たり前に感謝
これくらい抽象的なもので大丈夫です。むしろ、抽象的でなければなりません。というのも、これをコアにしながら、私たちは、あらゆる日常の行動、思考、判断を行っているからです。
今度は、逆によろしくない例を見てみましょう。
- 毎日英単語を10個暗記する
- 最新のプレステを買う
- ボスニアヘルツェゴビナ旅行をする
どれも、行動です。つまりは、結果。それの裏にある意識の声に耳を傾けてください。どんな意識があって、どんな価値感があって、結果としてそのような目標が生まれているのでしょうか。

ともすると、英単語を10個暗記するというのは、テストで良い点を取るためであり、テストで良い点を取りたいのはいい大学に行きたいからであり、いい大学に行きたいのは親に認められたいから…かもしれません。「○○したい/なりたい」に対する理由を徹底的に探ることで、心の奥底にある本当の望みがわかります。
それこそが、一人一人の中にある価値感です。
ここで、大事な業務連絡です。もし、あなたにとって、「親に認められる」ことが人生で重要視する価値感になっていたなら、ただちに変えることをおすすめします。これについては、続いての項目をご覧ください。
2. ゆるく生きるには「評価を自己循環型にする」こと
価値感には、他者への依存が介在してはなりません。例えば、先のように「親に認められる」ことを人生の成功/失敗を分けるものさし(指標)として採用すると、全ては親次第になってしまいます。
あなたがどれだけ頑張っても、親が満足しなければ、人生は大失敗。これでは、無力感に襲われるだけです。あなたの人生ではなく、親の人生になってしまいます。そこでこんな提案です。
主導権を握りましょう。
精神論であれば、ここで「いや、努力すれば、親御さんだってわかってくれるさ!」と諭すかもしません。しかし、私の考えは正反対です。そこに固執すればするほど、他者に人生の手綱を取られてしまいます。親であろうと他者は他者です。あなたとは、相容れない存在ですから、そこをはっきりさせましょう。

そんなわけで私がおすすめするのが、「自己循環型にする」ことです。必ず、価値感には「他者による意思が介在しないもの」を選んでください。例えば、先に挙げたように、「人に優しく」などがあります。これは、「人に好かれる」であってはならないのです。
- 人に優しく→人に優しくできる限り全てOK!
- 人に好かれる→人にどれだけ優しくしようとも、その人から愛情をコンスタントに受け取らないといけない(常に顔色をうかがい…既読スルーされただけで呼吸困難に)
人に好かれたいというエゴ
「人に好かれる」を選んだ途端に、フィードバックや評価が気になり、人の目を気にしながら生きることになります。当然のように、それでは、ゆるく生きることなどできません。
一方で、人に優しくすれば、その相手が、あなたに感謝の言葉を述べようが、にらみつけてこようが、一切関係なし。
なぜなら、すでにあなたにとっての大事な価値感にそった行動がなされているからです。そんな状態を想像してみてください。一気に肩の力が抜ける気がしませんか?
これこそが、他者に依存しない価値感を持つことの重要性です。価値感を明確に(自己の内側に)確立することで、決してだらけることもありません。揺るぎない軸が、そこにはあります。
3. ゆるく生きるには「歯切れをよくする」
先の項目では、自分と他者を切り離すことをお話ししました。今度は、世界に対して、どう反応するかです。大事なものと大事ではないものを、はっきりと区別しましょう。
こんな例を考えるのが、わかりやすいかもしれません。
血の滲むような努力で、サッカーの全国選手権大会を目指す日々。しかし、ある試合で、相手からの悪質なタックルに遭い、骨折。大会まで回復が間に合いません。悲しいですね。辛いです。泣きたくなります。なんなら泣きじゃくります。せっかくの努力が…。ここで、どんな反応をすべきかですが、正解は、気にしないことです。
「は?」という反応が、皆さんから聞こえてきます。
もちろん、簡単に「まぁいっか」と言えるわけではありません。人間には感情があります。憤りを覚えることでしょう。感情を殺そうとする必要はありません。1日、2日…落ち込んでもいいでしょう。それでも、ここで意識すべきはこちら。
コントロールできることだけ、コントロールする。
試合の相手の行動はコントロールできませんし、その人によるタックルの結果、骨にどのような影響があるのか、どの方向に骨が曲がるのが、全治までどれくらいの時間がかかるのか、全てあなたのコントロールの範囲外です。ですので、それについて何をしようとしても、世界は1mmも変わりません。
無駄なのです。
しかし、諦めろという意味でもありません。それをどう解釈するか、という自由はあなた自身に100%与えられています。それ次第で、世界の見え方は大きく変わります。

妻と帽子を取り違えることすらできる
これに関して、数年前に面白い本を読んだことを覚えています。脳神経学の本です。日本語でのタイトルは『妻を帽子とまちがえた男』です。日本語版があることを知らず(または当時はなかったのでしょうか)英語で読みましたが、非常に考えさせられます。
私がこの本を読んで思ったのは「世界は、見る人によっていかようにでも変わる」ということ。それこそ、妻を見て「帽子がそこにある」と認識するのは、極端な例ですが、その人にとっては「帽子がそこにあること」が事実なわけで、このような事例を知ると「自分による世界の見方も、思いっきり恣意的なんだよな」と思い知らされます。
4. ゆるく生きるには「忙しい=正義という考えを捨てる」
「忙しい=正義」と考える人はたくさん。
特に、日本では普及した考え方ではないでしょうか。そのような考え方に則って「何かをしていたい。なぜなら、忙しくしていないと、罪悪感すら抱くから」といった具合です。
これは、身体にとっても心にとっても毒でしかありません。考えるべきは、目的なのか手段なのかです。忙しいことが決して目的になるべきではありません。Aという道、Bという道、2つの選択肢があるとしたら、忙しい道の方が好ましい結果を導くとはかぎりません。

先のAの道、Bの道、という話について補足です。大事なのは、「忙しい道の方が好ましいとは限らない」です。これとは別に、私は、こんな考えも持っています。「(特に個人の成長のためには)痛みを伴うことの方が、そうでないものより、大抵、効果がある」というものです。この二つをごちゃまぜにしないようにご注意ください。「忙しいを目的にしてはいけない」というのと、「痛みを伴うことの方が、大抵、成長という意味で効果がある」というものです。ちなみにですが、「痛みを伴う」というのは、大抵、自分自身の問題の核心(往々にして、自分でわかっているけど、認めたくない弱さ、傷つきやすい部分)に触れることであり、それこそが、成長のための一番間違いのない道だと言えます。これについての詳しい話は、『The Subtle Art of Not Giving a F*uck』で語られています。非常におすすめです。
例えば、アプリを開発したいとします。そこで、アプリの開発に必要となる言語の学習から始めます。いや、全くの初心者であれば「言語」という言葉すら出てこないでしょう。それ以前のところから、ネットで調査をはじめることになります。
どれだけお金がかかるのか、どれだけの時間がかかるのか、どんなアプリなら売れるのか、そもそも、自分の学習プランで開発までこぎつけることができるのか。このあたりについて、全てが真っ暗闇なわけです。
この状態から自力でのアプリ開発までは、かなりの時間がかかるはずです。
任せればもっとうまく行く
それでは、開発者を雇ってしまったらどうでしょうか?もちろんお金はかかります。それでも、学習途中で無駄にする(例えば、全く役に立たない講座に参加してしまった…など)お金を考えると、トントンかもしれません。買ったのに読まない本はどうでしょうか?
そんなわけで、“盲目的に苦労する方ばかり”を選べばいいわけではないのです。忙しさは、ある種の「俺、私、やってるやん!」という気持ち良さを生みます。悦に浸ることはできるかもしれません。しかし、その喜びは長続きしません。
楽をするのがデフォルトですから
そもそも、人間は、楽をしたがる生き物です。
忙しい日常は、最初の気持ち良さ、そして、その後の「どうすることもできない失速」につながる恐れがあります。
もちろん、目的に到達するために、多忙を極める日課を組むことは、時に必要かもしれません。あくまでも、目的を明確化した上で忙しいのなら、大いに結構です。忙しさが目的になってしまっていないか、立ち止まって考えてみることをおすすめします。
真意を見破るための問いかけ
これを見破る方法としておすすめなのが「この忙しさが、自分に何をもたらすのか?」と問いかけることです。忙しさが目的化してしまっていると、言葉につまるはずです。
逆に「この忙しさの先には、当然、○○という目的があり、それに向かって日々歩いているのだ」と言えれば、まず間違いないでしょう。
5. ゆるく生きるには「常に自分が間違っているはずだ」と謙虚になること
「我、正解なり」─そんな人がいたらどうですか?
どついてやりたくなりますよね。私もそうしたいと思います。
しかし、ここで残念なお知らせです。もし、私も、そして、あなたも、そんな「正解なり」の国の住人だったらどうでしょうか?ほぼ100%、そうだと思います。例外なく。特に、自分が重要視している、そして、プライドが関わる領域となると、皆が、この“自信満々マン”(言いづらいですね、アナウンサー試験前の準備にどうぞ)になります。
あなたも私も、自信満々マンに
まずは認めましょう。辛い事実ですが、あなたも私も、奴らの一味です。自信満々マンが顔を出すたびに、その時間は息苦しいものになります。この迷惑な輩は、多くの場合、傷つきやすい自分を守るための壁として作り出されています。
間違いの感覚により、恥ずかしい思いをした、人にけなされた。そんな経験が、頭の中に(意識しないまでも)こびりついて、それを払拭するように、自分の価値感をカチカチにかためていくのです。
頑固者ほど、傷つきやすい
いわゆる頑固者と言われるような人ほど、傷つきやすい傾向にあります。内側の柔らかな心をつつかれるのが怖いからこそ、価値感を鎧として身にまとっています。
この鎧を身につけると、「ゆるい生き方」とは真逆のものになってしまいます。というのも、自分が決めた答えしか受け入れられなくなるからです。そもそも、人が100人いれば、考えは100通りあります。そんな中で1しか認めないと、人生が敵だらけになります。

敵に勝つのではなく、仲間にする
だからこそ、敵を仲間に変えましょう。そうするための秘訣が、「常に自分が間違っているはずだ」という思考をデフォルトにすることです。
最初は、かなりの痛みを伴うものです(リマインダー:この記事の前半で「痛みを伴う」という話をしましたよね??)。特に、これまで、頑固に自らの考えの殻に閉じこもってきた人にとっては、辛いリハビリになるでしょう。しかし、やるだけの価値はあります。ひとたび鎧を脱げば、世界がびっくりするくらいに生きやすい場所であることに気付くはずです。
自分で自分を締め付けている
実は、過去の苦しさが鎧による締め付けだと気付きます。鎧こそが傷みの原因です。自分は常に間違っているはずだ、だからこそ、もっと多くの人の考えに触れて、もっと洞察を深めていこう。そう思った途端に、どんな違う考えに出くわそうとも、それが痛みにつながることはありません。
つまり、痛みの根本が無くなるのです。腕をつねられると痛みます。しかしこれは、つねる側の人によるものではく、あなた自身の身体が痛みとして脳に危険を伝えていることに過ぎません。
これは、思考にも当てはまります。人からのフィードバック、感想、意見、叱責、教え…全てが、それ自身では痛みを一切伴うことはありません。自分が受容体をコントロールすることができるのです。
三章〜注意点〜
第三章では、ゆるく生きるための注意点です。「これだけは避けたい」という事柄にフォーカスしてご紹介します。失敗を避けるためには、まず、ここに注意したいところです。
ゆるく生きる上での注意点: SNSに飼われないこと
テレビ、YouTube、Instagram、Meta…。どれにも言えることです。ぼーっと眺めてしまうことがありますよね。わかります。私もそうです。だからこそ、人一倍気をつけています。今では、友人と楽しむ時間でも無い限り、ほとんど見ません。
ソーシャルメディアに関しては、発信することが(そんなにないですが)あれば、使います。しかし、目的もなく、ただフィードを眺めることは、ここ数年一度もありません。YouTubeばっかり見る大人にならないための秘策はこちらの記事をご覧ください。
これを行っているのには理由があります。危険度を身を以て理解しているからです。私は天秤座です(最近、星座と性格のつながりの深さに驚愕して、調査を進めているとことです)。
どうやら、天秤座は…人とのコミュニケーションはそつなくこなす…と、されているらしいです。しかし、人の目につかないところではだらけてしまう傾向があります。まさにそのとおりで、最近ようやく、その面を改善するにいたっています。

テレビやYouTubeの垂れ流しをすると、時間の感覚と情報の掌握権を失います。情報の無防備な受け手になるのです。脳の活動は最小限になり「見ているのに、何も入ってこない」感覚になります。
すると、どんなコンテンツに見がいくのか。そう、薄っぺらいものです。脳が休憩モードになるので、複雑な思考ができなくなり、パッと見て感情で反応できるものにどんどん惹かれていきます。
このような状態を、ゆくる生きる、と表現する人がいますが、全くの別物です。脳を支配されているだけですので、ご注意ください。YouTubeでもその他SNSでも、とにかく滞留時間を伸ばすこと、つまり、ハマらせることを第一の目的としています。
そのようなサービスの収益源は広告です。広告を見せるためには、また、広告出稿の価値を高めるためには、できるだけ多くの人に、その場にとどまってもらう必要があります。ハマらせるためには、できるだけ、脳を使わなくても理解している気になれるコンテンツが好まれます。
そんな悪循環で、意味のない、ただの時間つぶしの泥沼にはまっていくのです。
ゆるく生きながらも、脳はさえている。それが、理想です。ちゃんと思考して、ちゃんと判断できることで、その先に、達成感が生まれます。この感覚こそが、人間にとっての非常に重要な報酬です。これをスキップしようとしても、決して、深い満足感は得られません。
ゆるく生きる上での注意点: 目標と報酬のループは無くさないこと
続いての注意点は、目標と報酬のループを失わないことです。ゆるく生きようとすると「まぁ、何も考えずに目の前のことだけやっていればいいじゃん」という考えに陥りがちです。これは、一時的には、リラックスをもたらしてくれるので、使い方によっては有用ではあります。
しかし、それがライフスタイルになると、その先にあるのは、無味乾燥で単調な日々です。
人間は、過去と現在と未来、どこに希望を見いだすと思いますか?そうです、未来です。過去を考えてばかりいてもダメですし、ただ今を生きていても、決して希望を抱くことはできません。

『Everything Is F*cked:A Book About Hope』では、「希望は、未来に対してのみ抱ける者だ」という(当たり前ながら、忘れがちかもしれない)点が強調されています。良書です。この本の中では、希望を手にするには、(1)「a sense of control」(コントロールできている/手中にある、という感覚)、(2)「a belief in the value of something」(何かの価値を信じること)、(3)「community」(コミュニティ)が必要だと説明されています。個人的には「あぁ、コミュニティ…自分の人生に足りてないな、がんばってつくらないとな」と思っています。
希望とは、今に足りないものを認識した上で、将来的にそれを改善しよう(それができるはずだ)と思った時に、生まれるものです。現在から未来のある地点に向かうわけですから、当然目標が必要です。

この、一見すると非常にシンプルな公式を人生に当てはめることができるかどうかが重要です。
四章〜もう一歩だけ進んで〜
やり残したことを片付ける
「宙ぶらりん」になっている「やるべきこと」はありますか?
どんな小さなことでも、大きなことでも大丈夫です。
自分でも、人生のやり残しを挙げてみましたが、出てくる出てくる。例えば、お礼の返事をしていない人がいたり、パズルがつくりかけのまま押し入れに入っていたり(さらにたちの悪いことに、自分の家ではなく実家のスペースを無駄遣いしている)。中途半端なものは捨ててしまう、あげてしまう、売ってしまう、というのも手です。ちなみに、私ごとですが、モロッコの絨毯が好きで大量に買い込んでいていたのですが、一気に(新品を)破格で放出したりもしました。気持ちが良いものです。
在庫処分の続きです。泣く泣くモロッコの絨毯を手放しております。ご自宅でお使い頂けると嬉しいです。
1 = 235cm x 148cm, 85,000円→30,000円+送料
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— YOSO-Walk編集長@モロッコ拠点 (@Shunya_Ohira) October 26, 2020
これが心や頭のどこかに残っていると、ただ自分を責める気持ち(「先延ばしにしている自分が、情けない…という感情)が蓄積してしまいます。
それを開放して「心をゆるめる」ために、やってしまうのが効果的です。その結果、うまくいくかどうかはこの際、どうでもいいです。もう一度、言います。その行動がうまくいくのか、失敗するのか、全く関係ありません。
のどに引っかかった魚の小骨です。これを取り除くために、水を飲んだり、ご飯を飲み込んだりしますよね?その際に、あぁ「この水、カルキ多めじゃない?」など考えませんよね?それと同じです。飲んで、小骨を取り除く。それだけが重要です。
ゆるく生きながら、効率を求めることはできる
揺るぎない事実。少なくとも、私は、身を以て実感していることです。ゆるく生きながらも、効率を追求していくことはできます。以下の3つの側面から、効率がぐんぐんアップします。
1. よけいなストレスがなく、仕事がはかどる
ストレスが溜まりにくいので、心身共に疲れが蓄積せず、仕事に支障が出ません。職場でも、在宅ワークでも、余計な疲れを感じにくいメンタリティ、ライフスタイルが確立できます。
シンプルに行動し、やるべきことをこなしていく。そんな効率性を感じてもらえるはずです。
2. 人生の軸から外れたことに時間を使わなくなる
価値感をはっきりと定める(そして、意識する)ことで、無駄なことに時間を割かなくなります。水をちょろちょろと岩に垂らしても、数年、数十年と経てば、そこにくぼみをつける、または、穴を開けることは可能です。

人生の時間の使い方も同じです。どうでもいいところに分散していたエネルギーを、目指すべき方向へ向けましょう。こんな状態を想像してみてください。目の前に燃える家があり、あなたは消防士です。ホースを、寸分の狂いもないように、炎に向けますよね?
なぜ、人生でそれをしないのか、という話です。たしかに、燃えさかる家を目の前にしたら、切迫感があります。早くしなければ、人が死んでしまいます。しかし、人生にも同じことが言えます。命も時間も有限です。てきとうにホースを振り回していたら、水はつきて、人生は終わってしまいます。
3. 他者の評価に依存しないことで、モチベーションのループが安定する
これも重要すぎるポイントであり、この生き方をすることで得られる恩恵です。
自分の価値感や尺度により、日々、成長を感じることで、モチベーションのループが安定します。例えるなら、自転車のタイヤです。他者に依存すると、タイヤのかたちはいびつになります。三角であったり、四角であったり、星形だったり。
そんな車輪を使って、どうなるかというと、ある時はやる気がアップして、ある時はダウンして…それの繰り返しです。否応なしに波が出ます。
一方で、他者の評価に依存しないことで、車輪はきれいな丸になります。もう、ご想像いただけるはずです。きれいに進みます。スピードを気にすることもなくなります。なぜなら、確実に、安定したペースで進んでいることが実感できるからです。
さいごに
今回は、ゆるく生きる方法を、順序立ててご紹介しました。どの方法も、効果があります。ちょろっとネットで調べてきた類いの情報ではありません。私自身が、実践していることで、自信をもっておすすめできます。ほとんどが、個人的経験に、または読書を経た思考に基づいています。バシバシ、ガリガリ、ご活用いただけますと幸いです。
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そもそも世界X周とは?
準備編
- 【こんな人に最適】“世界X周生活”適合者の16の特徴
- 世界旅行と生活が一体化すると「1日の流れ」はこのようになる(+7年後のダメだし)
- 【“自由”の落とし穴】 世界を旅する生き方の注意点
- 世界一周+仕事に挑戦する前に【9の自問自答チェックリスト】
- 世界を旅し思うこと─世界旅行中の「日々のちょっとした楽しみ方」
- 「世界X周生活」とは?旅行をしながら生活を続ける事なんて可能なの!?
- 【有名でない国こそおすすめ】マイナーな国を旅行・観光してみるべき理由
- 世界旅行をしながら海外で仕事〜実際にメリットだと実感する6つのこと〜
実践編
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