HCP「女性の外出は未だに危険」との調査報告を正式に発表

 

Source: Public Spaces Unsafe for Moroccan Women: High Commission for Planning

 

High Commission of Planning の「女性に対する暴力蔓延の全国調査」と題された調査によると、モロッコにて、実に10人に4人の女性が、都市部にて性的な暴行を受けたことがあると証言しました。これにより、男性に比べて、女性は外出の際に、より危険に遭遇し、加えて自由度が少ないことが明らかに。

 

さらに、精神的な苦痛やセクハラについての調査も実施され、その結果が、「都市部に住む3人に1人以上の女性が、精神的な暴力に苦しんでいる」とのことです。正確には、32.1%もの女性が、これに該当しています。

 

既婚女性の方が比較的にこのような被害に遭遇しずらい傾向にあるのかという論点についても調査がなされ、その結果「結婚がある程度の助けにはなっているものの、公の場での女性を守るほどの大きな要因とはなっていない」と結論づけられました。

 

HCPは、今回の調査から、興味深い傾向を発見しました。それは、服装についてです。いわゆる、保守的で、露出の少ないタイプの服を身につけている人の方が、性的な暴行にあう確率が低いとのことで、例えば、露出の多い「今時」の服をよく着る女性の間では、暴力の蔓延率が61%であるのに対して、ジェラバ(モロッコの伝統衣装)などの服を身につける女性の間でのこれは、34%となっています。

 

 

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