モロッコ旅行で本当に見るべき名所と場所11選【モロッコ在住2年以上が曝露】

 

モロッコ在住です」と言うと、食い気味でこう聞かれます。

モロッコでお勧めの観光地はどこですか!?」

 

よくぞ聞いて下さいました。

モロッコの地にお世話になってきたからこそ分かる、

お勧めの「モロッコの名所11選」をご紹介します!

 

*ちなみに冒頭の写真はカサブランカの旧市街で撮影したものです。

すごい色合いですよね…。

記事の最後で詳細ページへのリンクを掲載しています。

 

1. マラケシュ / Marrakech

 

マラケシュ

 

マラケシュは、言わずと知れたモロッコを代表する観光地です。モロッコの観光名所は?と聞かれて、真っ先に名前が挙がるのが、このマラケシュでしょう。中でも必須の名所が、ジャマ・エル・フナ広場(注意:観光客狙いのぼったくり多発エリアなのでお気をつけ下さい!)です。

ここには大道芸人や、お土産屋、食事の屋台などが勢揃いしています。ここから、スーク(迷路のように入り組んだ市場)へとアクセスすることもできます。まずは、ここから旅行を開始するのがベストでしょう。さらに、かの有名なフランス人ファッションデザイナー、イヴ・サン=ローランの惚れ込んだマジョレル庭園も、マラケシュにあります。

最近(2016年6月)マラケシュのスークを訪れた時、一角が「王様万歳」コーナー(モロッコの国王ムハンマド6世の肖像画や写真が壁に大量に飾られていた)になっていて、ちょっと驚きました。

 

2. フェス / Fez

 

 

フェス(日本語ではフェズと表記されることが多いものの、私の周りのモロッコ人の間では「フェス」が主流)は、歴史溢れる町で、モロッコ第二位の大きさを誇ります。実際、この町は1925年までモロッコの首都でした。現在では、フェス・ブルマーヌ(Fès-Boulemane)地方の州都です。

町には二つのメディナ(旧市街)があり、そのうちの大きな方が、フェス・エル・バリ(Fes el Bali)です。ここは、世界遺産に登録されており、「世界でも最も大規模な、車の立ち入ることのできないエリア」(参照:7 car-free cities)だとされています。(「車のない地域」といえば、イタリアのヴェネツィアが思いつきますね。)

 

3. タンジェ / Tangier

 

 

ジブラルタル海峡を臨む、アフリカ北端に位置する町がタンジェです。その独特な地理から、タンジェには深い歴史が刻まれています。ベルベル人(詳しくは下の関連記事をチェック!)にとっての戦略的な都市、さらに、1950年代の独立まで、フェニキア人の交易の要所として栄えました。1923年には、海外列強から国際都市として認められ、ヨーロッパやアメリカの外交官、作家、ビジネスンがこぞってここを訪れました。(なんと、中にはスパイもいたというから、驚き…。)

タンジェは、現在では、モロッコとスペインを結ぶ(ここからスペインへ、お求めやすい価格でフェリーが運行しています。)、重要都市です。スペインを感じさせる町並み、スペイン語を話すモロッコ人などなど…絶妙な文化の融合を感じることができる場所となっています。

 

 関連記事→【9割の日本人が誤解】ベルベル人とベルベル語の特徴って?

 

4. カサブランカ / Casablanca

 

 

カサブランカは、日本人の間でも有名な町ですね。その理由が、1942年に公開された、アメリカのロマンス映画『カサブランカ(Casablanca)』です。映画好きなら、知らないとは言わせない、不朽の名作。劇中に登場する「カサブランカ」と実際のカサブランカの雰囲気は少し(いや、まるっきり)違います。もっと、「生活感がある」という表現が適切でしょう。実際、カサブランカは、モロッコを代表する最も大きな都市で、モロッコ経済、さらにアフリカ経済においても重要な役割を果たす、経済都市です。

カサブランカ港(Port of Casablacna)は、世界でも最も大きな人口港の一つ(参考:LookLex)です。カサブランカという名前は、ポルトガル語で「白い家」という意味ですが、ポルトガル人によって、そう名付けられる前には、アンファ(Anfa)として知られていました。今では、カサブランカ一地区にアンファと名付けられた場所があります。

 

 関連記事→カサブランカ空港の入国手続きを7段階で世界一詳しく解説(ムハンマド5世国際空港)

 

5. ラバト / Rabat

 

 

モロッコの首都はご存知ですか?マラケシュでもカサブランカでもなく、このラバトです。首都である割には、モロッコで7番目の大きさというから、面白いものです。シルト(Silt:簡単に言えば、粘度よりも少し粗い物質)の問題が原因で、ラバトは、港としての役割を失いましたが、現在では、布地、食品製造、建設業において、存在感を放っています。かといって、ただの経済都市ではなく、CNNの選ぶ「旅行先ベスト10」にも選出されています。

 

関連記事→【旅人の9割が知らない】ラバト観光4つの極意(モロッコ在住者が語る)

 

6. シェフシャウエン / Chefchaouen

 

 

シェフシャウエンは、世界的に高い人気を誇る「青の町」です。モロッコの北部、リフ山(Rif)に位置する小さな町で、ここへのアクセスは山を縫うように進むバスとなります。美しい町ですが、実はシェフシャウエンは、ポルトガル人による侵略に対抗するための城塞としてつくられました。

スペインによるレコンキスタ(Reconquista)の後には、この地域のゴマラ族に加え、多くのモリスコとユダヤ教徒が、ここに移住しています。ここにある山の二つの頂上が、ヤギの角(「chaoua」*ベルベル人の言葉)に似ていたことから、シェフシャウエンという名前がつけられました。この町にあるホテルの数は200とも言われています。

 

関連記事→フェス/フェズ〜シェフシャウエンの移動方法/行き方(バスの経路や時刻、値段など)

 

7. カプ・デ・トロワ・フォーシュ / Cape des trois fourches

 

モロッコ観光おすすめの名所と場所

 

カプ・デ・トロワ・フォーシュ(英語では「Cape Three Forks」)はフランス語で、「3つの分岐の岬」という意味です。この岬が位置するのは、モロッコの北部、タンジェよりも東に進んだ場所です。フォーシュ(「フォーク、分岐点」の意味)からも分かるように、この岬は海(地中海)に突き出した形をしています。ここで楽しめるのは、何といってもビーチです!モロッコ人こそが知る、「本当にキレイな場所」をお探しなら、ここがおすすめです。

 

8. イフラン / Ifrane

 

 

イフランの写真を見て、ここがモロッコだと気付くことのできる人は、なかなかいないはず。どちらかと言えば、スイスやフィンランドといった町並みです。(厳密に言えば…正解はフランスです。イフランの家屋は、フランス保護領(French protectorate in Morocco)時代に、フランス人によりつくられました!!)ヨーロッパ調の可愛らしい家と、整然とした景観。さらに、冬にここを訪れれば、美しい雪化粧を楽しむこともできます。この町は、ミドル・アトラス地域に位置し、スキーが楽しめる場所としても知られています。

私も個人的に大好きな場所の一つです。カサブランカの喧噪(特にタクシーの運転手による荒い運転とクラクション…!)に疲れた時に、こっそりと訪れるようにしています。ただ散歩をして町並みを楽しむだけでも十分な、ほんわかした場所です。大学があることから、学生向けの安いアパートを短期で(数日から)借りることもでき、ちょっとした別荘感覚で頭の中の「観光地リスト」に加えておきたいものです!

 

9. ワルザザート / Ouarzazate

 

写真は「アイット=ベン=ハドゥ」です!

「砂漠への扉」と呼ばれるワルザザートがあるのは、まさに、サハラ砂漠の近くで、ワルザザート州の州都でもあります。町から南下すれば、砂漠にアクセスすることができます。ここでは広くベルベルの言葉が話されており、彼らベルベル人により、様々なカスバ(Kasbah:城塞)が建造されています。ワルザザート近郊の集落アイット=ベン=ハドゥAït Benhaddou)は、世界遺産に登録されています。ワルザザート一帯は、映画撮影の要地としても知られており、モロッコは、数多くの制作会社をここに招致しています。かの有名な超大作『グラディエーター(Gladiator)』の撮影場所としても使用されました。

 

 関連記事→アイット=ベン=ハドゥの集落を知る9章

 

10. ウズードの滝 / Ouzoud Falls

 

 

ウズードの滝は、アジラル地方、グランドアトラス(または、ハイアトラスとも)の村タナメイルトの近くに位置しています。ウズードはベルベルの言葉(Berber)で、「穀物を粉にする動作」を意味します。オリーブの木々でできた日陰を進み、滝のすぐ下まで到達する道のりは、最高の冒険気分を演出してくれます。さらに、滝の上には、小さな水車が設置されており、現役で稼動しています。ウズードの滝は、この辺りで、最も人気を集める観光名所となっており、多くの国際機関、地元の人々によって、美しい自然を守る試みが実施されています。

 

11. ビン・エル・ウィダン / Bin el ouidan

 

モロッコ観光おすすめの名所と場所

 

アズィラル地方にある小さな町が、ビン・エル・ウィダンです。ここから1km離れたところには、同じ名前(ビン・エル・ウィダン)の湖があり、その景観は圧倒的の一言!さらに、この湖は灌漑やダムによる電力供給においても重要な役割を果たしています。モロッコの電力供給を占める割合は、25%にもなります。地元のホテルでは、ボートの貸し出しを行なっているので、存分に湖を楽しみたいあなたにおすすめです。

 

おまけ:カサブランカの旧市街が超穴場!

 

カサブランカは私の住む町です。

なんといっても、観光として来てくれる人が少ない!

ただ…素敵な光景をカメラに収めることに成功しました。

 

観光客が少ない(認知度ほぼ0%)だけにとってもお勧めです。

カサブランカ旧市街の奥にひっそりと広がる「色と芸術の楽園」

 

 

 

モロッコ関係の記事一覧は下に続きます…!

 

簡単にモロッコのホテルが見つかる地図を導入しました

こちらの地図はカサブランカでも旅行の見所が集中している、海沿いのハサン二世モスク周辺を中心にしています。スクロールして、カサブランカのその他の場所、そして、モロッコ全土のホテル(「Booking.com」や「Airbnb」など)をラクラク探すことができます。ズームアウトしてモロッコ全体を見るには地図右下の「ー」ボタンを押してください。

 

 

モロッコLINEスタンプ、できました
  

→モロッコ旅行者は、とりあえず、このスタンプをどうぞ


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